コンビニおにぎりは、安価で手軽にどこでも食べられるので、昼食などに利用する機会がとても多い商品です。
具材のバリエーションや、素材へのこだわりなど、シンプルながらコンビニ各社が差別化に力をいれています。
一方で、コンビニおにぎりは添加物が多く、体に悪い印象がある方も多いのではないでしょうか。
確かに添加物を含むものが多いのは事実ですが、商品によっては添加物の使用を極力抑えたおにぎりがあります。
本記事では、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの大手3社を比較しながら、無添加または添加物の少ないおにぎりをご紹介します。
この記事を読むと、添加物が気になる方が選ぶべきコンビニおにぎりが分かります。ぜひ最後までご覧ください。
コンビニで買える無添加おにぎり
セブンイレブン | ローソン | ファミリーマート | |
塩むすび | ![]() |
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セブンイレブン 塩むすび | ローソン 青森県産米青天の霹靂使用 塩にぎり | ファミリーマート 塩おむすび | |
梅おにぎり | ![]() |
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セブンイレブン 熟成旨味仕立て紀州南高梅 | ローソン 熟成紀州南高梅 | ファミリーマート たたき梅紀州南高梅 | |
昆布おにぎり | ![]() |
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セブンイレブン 北海道産昆布 | ローソン 北海道産日高昆布 | ファミリーマート 北海道産真昆布 |
この記事でわかること
コンビニのおにぎりに使われる添加物は?
コンビニおにぎりは、味付けや中に入れる具材によって、さまざまな添加物が使用されます。
また、常温で24時間程度保管できるものがあるように、日持ち向上目的の添加物も多く使用されます。
よく使用される添加物は以下のものです。
調味料(アミノ酸等)
調味料は、食品にうま味などを与え、味を調えます。かつお節や昆布、貝類などの「だし」の中に存在する旨味成分を人工的に合成した添加物です。
大きく分けて、アミノ酸、核酸、有機酸、無機塩の4種類があり、括弧書きで使用しているものを記載することが義務付けられています。
pH調整剤
pH調整剤は、食品にとって適切なpHとなるように調整し、変色や変質、腐敗などを抑えて品質を良くするためのものです。
リン酸・クエン酸・コハク酸・酒石酸などさまざまな種類があります。
複数の種類を使ったとしても表示はpH調整剤でまとめるため、何が使用されているかは分かりません。
リン酸塩は過剰摂取によって体内でカルシウムの吸収を阻害するため注意が必要です。
酸化防止剤
酸化防止剤は、油脂などの酸化を防ぎ、保存性を良くする目的で使用されます。
おにぎりのような惣菜で主に使用される酸化防止剤はビタミンCです。
ビタミンCは栄養強化剤として使用されることもありますが、酸化防止目的で使用する場合は、添加物として表示されます。
グリシン
グリシンは、アミノ酸の一種です。調味料や日持ち向上の目的で、おにぎりによく使用される添加物です。
調味料目的で使用する場合は、表示名も「調味料(アミノ酸)」となりますが、日持ち向上目的で使用する場合は「グリシン」という物質名で表示されます。
原材料の産地は?
おにぎりは非常にシンプルな商品のため、各社が原材料にこだわっています。
お米、海苔、具材についてそれぞれみてみましょう。
お米
おにぎりに使用するお米は各社が国産を使用しています。ホームページまたは商品のパッケージの表示などで確認できます。
海苔
こちらも各社が国産の海苔を使用しています。ローソンは有明海産の海苔使用と、さらに細かい指定があり、海苔の品質へのこだわりが感じられます。
具材
具材も各社こだわっています。例として梅おにぎり、昆布おにぎりの具材についてそれぞれみてみましょう。
梅おにぎり
使用される梅干しは、各社国産であることはもちろん、「紀州南高梅」を中心に使用しています。
セブンイレブンでは熟成旨味仕立て紀州南高梅使用となっており、味のバランスなどを考えた商品設計をしていることが分かります。
昆布おにぎり
昆布も各社国産です。全て北海道産となっており、セブンイレブンとファミリーマートは真昆布、ローソンは日高昆布を使用しています。
品種の考え方に各社のカラーが出ているといえます。
コンビニ大手3社の添加物の少ないコンビニおにぎりは?
添加物の少ないおにぎりは、塩むすび、梅、昆布の3種類です。
中には無添加のものもあるので、添加物が気になる方でもコンビニおにぎりを楽しめます。
それぞれのおにぎりについて、大手3社で比較してみましょう。
塩むすび
塩むすびは具材が入っていない最もシンプルなおにぎりです。
基本的には味付けしたご飯のみなので、3社ともに添加物は入っておらず、無添加にこだわりたい方でも安心して食べられるおにぎりの一つです。
セブンイレブン 塩むすび
原材料 | うるち米(国産)、食塩、調味酢、植物油脂 |
商品紹介 | 塩むすび|セブン‐イレブン~近くて便利~ |
ローソン 青森県産米青天の霹靂使用 塩にぎり
原材料 | 塩飯 |
商品紹介 | 青森県産米青天の霹靂使用 塩にぎり|ローソン公式サイト |
ファミリーマート 塩おむすび
原材料 | うるち米、調味液、食用油脂、食塩 |
商品紹介 | 塩おむすび |商品情報|ファミリーマート |
梅おにぎり
梅おにぎりは人気の具材の一つです。
ローソンとファミリーマートは、共通してビタミンB1(V.B1)を添加物として使用しています。
ビタミンB1は梅干しの日持ち向上剤として広く使われています。
一方、セブンイレブンは無添加です。添加物が気になる方は、セブンイレブンのものを選ぶと安心です。
セブンイレブン 熟成旨味仕立て紀州南高梅
原材料 | 御飯(国産米使用)、調味梅干、海苔(国産)、塩 |
商品紹介 | 手巻おにぎり 熟成旨味仕立て紀州南高梅|セブン |
ローソン 熟成紀州南高梅
原材料 | 塩飯、しそ入り練り梅、のり(国産)/V.B1 |
商品紹介 | 手巻おにぎり 熟成紀州南高梅|ローソン公式サイト |
ファミリーマート たたき梅紀州南高梅
原材料 | ご飯、調味梅肉、海苔(国産)、食塩/V.B1、酸味料 |
商品紹介 | 手巻 紀州南高梅 |商品情報|ファミリーマート |
昆布おにぎり
昆布の佃煮が入った昆布おにぎりも定番具材の一つです。
ここでもセブンイレブンは無添加となっており、商品作りへのこだわりが感じられます。
ローソンでは2種類、ファミリーマートでは3種類の添加物が使用されています。
セブンイレブン 北海道産昆布
原材料 | 塩飯(国産米使用)、昆布佃煮、海苔(国産)、(一部に小麦・大豆を含む) |
商品紹介 | 手巻おにぎり 北海道産昆布|セブン |
ローソン 北海道産日高昆布
原材料 | 塩飯、ごま入り昆布佃煮、のり(国産)/調味料(アミノ酸等)、酸味料、(一部に小麦・ごま・大豆を含む) |
商品紹介 | 手巻おにぎり 北海道産日高昆布|ローソン公式サイト |
ファミリーマート 北海道産真昆布
原材料 | ご飯、ごま入り昆布佃煮、海苔(国産)、食塩/調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、(一部に小麦・ごま・大豆を含む) |
商品紹介 | 手巻 真昆布 |商品情報|ファミリーマート |
避けるべき添加物の入ったコンビニおにぎり
ここまで添加物の比較的少ないおにぎりを紹介してきました。
一方で、商品によっては危険な添加物の入ったおにぎりもあるので注意が必要です。一例をご紹介します。
ハム、ソーセージ、スパムを使ったおにぎり
定番ののり巻きおにぎりに加えて、バラエティに富んだおにぎりを各社展開しています。
どのコンビニでも見かけるようになったのが、ハムやソーセージ、スパムなどをおにぎりの上に乗せたタイプのおにぎりです。
これらの商品は、具材に多くの添加物が使用されていることに加え、具材に負けないようにソースやマヨネーズなどが使われており、結果的には添加物が多くなりがちです。実際の表示例をみてみましょう。
原材料 | 塩飯、焼ポークソーセージ、玉子焼、ツナマヨネーズ和え(マヨネーズ、かつお加工品、醤油たれ、まぐろ加工品、その他)、のり(韓国産)/調味料(アミノ酸等)、PH調整用、グリシン、酢酸Na、酸化防止剤(V.C)、糊料、(キサンタン、加工澱粉)、加工澱粉、発色剤(亜硝酸Na)、トレハロース、セルロース、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む) |
発色剤(亜硝酸Na)などは避けるべき添加物としてよく挙がるものです。
健康被害が気になる方は、表示をよく確認してから購入されることをおすすめします。
まとめ
無添加のおにぎりは種類が限られますが、比較的添加物の少ないおにぎりであれば、コンビニでも購入できます。
気軽に購入できて、食べる機会が多いおにぎりだからこそ、安心して食べられるものを選べるようにしましょう。